2022年8月21日 14:15
「反抗期になったらどうしよう」と本人は不安がっていたけれど…。ASD息子、思春期を迎えて変化はあった…!?
「反抗期になったらどうしよう!」
Upload By 丸山さとこ
息子コウは小学校の中学年ごろ、しばしば「反抗期になったらどうしよう…」と心配していました。周囲の変化や図鑑などの本の情報から反抗期の存在を知ったそうです。
『思春期の身体的な変化は特に抵抗ないものの、ホルモンの精神的な影響により自分は変貌してしまうのでは?と心配になる。親にはいつもお世話になっているのに、酷い態度をとるようになるかもしれない』と不安げな様子です。
「お母さんに日ごろよくしてもらっているのに、突然乱暴な態度をとるようになってしまうのでは…?」と言うコウに「親の方も思春期に起こりうる変化は織り込み済みだから大丈夫」と説明すると、「そっか~!気が軽くなったよ!」とコウは安心していました。
そんなコウも現在中学生。思春期や反抗期の真っ只中な年齢になった彼に「そろそろ思春期に入り反抗期も起こりがちな年齢ですが、どうでしょう?」と聞いてみると、「なんか、思春期に入って情緒が安定してきた感じがある」とのこと。
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特に不安定だった小学校中学年から今までの間、彼の中にどういう変化があったのか、改めて過去を振り返りつつ本人に聞いてみました。
白黒思考に周囲も自分も振り回されて
今よりもずっと何事においても「0か100か」の白黒思考が強かったころのコウ。「絶対!」と言い切る思い込みの強さや融通の利かなさがあり、パニックになることも多くありました。そんなコウの不安定で極端な言動に、周囲の人のみならずコウ本人も振り回されていました。
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今のコウは、当時の自分を振り返って「今でもそうなんだけど…あのころはもっと、本当に自分絶対主義だった。自分以外の存在がよく分かってなかったと思う」と言います。
「今は、『人からどう見られるかな?』とか、『人はどう思うかな?』とか考えるようになってきたし、前より気にするようになったと思う」とうなずくコウは、もう思春期に入っているのだろうと思います。
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また、コウが自分のことを表現した「自分絶対主義」は、他者が認識の中にいない結果として起こっていることなのかもしれないなと感じます。
「見えているのに無視しているのではなく、見えていないから無視していると感じられてしまう状態だったのだろうな」