2023年3月14日 14:15
自閉症息子が来月の誕生会参加を断られた真実…「退園宣告」直前、プレ幼稚園での最後の誕生会の記憶
再通園初日、スバル一人のためにお誕生日会が開催されて
スバルは1歳半健診時に言葉の遅れを指摘され、それ以来何度か受けた検査で「言葉が遅いだけ。様子を見ましょう。」と言われました。そしてそのままじっくり様子を見続け3歳に…。すると、3歳の誕生日の数日前に突然言葉があふれたのです。
2歳半から通い始めたプレ幼稚園では、ほかの子どもが普通にできることがスバルにはできないという現実を目の当たりにして思い悩んでいましたが、言葉があふれたことによりこのまま全てが好転するのではないかと思いました。しかし…
帰省のため1ヶ月ほどお休みしていたプレ幼稚園の通園を再開しました。お休みしている期間中にスバルの誕生月のお誕生日会があったらしく、再通園初日にスバル一人のためにお誕生日会を開いてもらうことになりました。
お誕生日会といっても帰りの会がお誕生日仕様になるくらいの小規模なものです。
歌と絵本の読み聞かせとロウソクに明かりを灯しながら保護者が思い出を語る…そんなお誕生日会です。お誕生日会がある日はほかの保護者たちもいつもより早くお迎えに来て参加します。
正直に言うと私とスバルはこのお誕生日会が苦手です。
歌はお誕生月の子どもたちとその保護者が主役になって歌を歌いますが、スバルは話せないのでもちろん歌なんて歌えません。
先生が読み聞かせをしてくれるお誕生日にまつわる絵本は、ふわっとした絵柄のふわっとした内容の絵本でスバルは最後まで集中することができず動いてしまいます。
メインイベントは部屋を暗くして歳の数のロウソクに火を灯しながら、ときには涙ながらに語られる「あなたが生まれた日…」みたいな話(誕生月の人数分)はもちろんじっと座って聞いていられません。
人数が多い月は30分を超えることもある、そんなお誕生日会。もちろんスバルはじっとしていないので動き回るスバルをがっちりホールドする地獄のような時間です。
最初のころ、部屋が暗いのを良いことに教室の隅で音の出ないおもちゃで遊ばせようとしましたが先生からNGが出たので、座って全身でホールドしていました。
スバルはこういうときあまり声は出さないので、さながらレスリングで寝技に持ち込んだときのような緊迫感で戦っていました。
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それなのに主役!しかも一人で!
言葉が出始めたら全てが好転するのではないかと期待はしていたものの、さすがに再通園初日で突然スバルがじっと座っていられると思うほど楽観的ではありません。