子育て情報『「自閉症息子の癇癪を防ぎたい」環境が変わる新学期、配慮を依頼した母がハッとした先生の言葉』

2023年4月13日 06:15

「自閉症息子の癇癪を防ぎたい」環境が変わる新学期、配慮を依頼した母がハッとした先生の言葉


いつもと違う!新学期は変化だらけ!

発達障害のある子どもの中には、場所見知りや人見知りがある子どもがいると思いますが、新しいクラスになると、教室が変わって大丈夫かな?先生やお友達が変わって大丈夫かな?と新生活への期待よりは不安のほうが勝ってしまうことがあると思います。
私も毎年新学期になる度にそのような不安を感じていました。

「自閉症息子の癇癪を防ぎたい」環境が変わる新学期、配慮を依頼した母がハッとした先生の言葉の画像

Upload By みん


少しでも不安を和らげるために…

療育園ではそんな私たちのような親子の不安を、少しでも和らげてくれるさまざまな対応をして下さっていました。例えば新学期になると靴箱の場所が変わるので、その時点でパニックになってしまう子どももいます。

療育園では、一人ひとり自分のマークがあるので靴箱に貼ってあったマークを新学期には先生が全て貼り直してくれています。子どもたちは自分のマークが貼ってある靴箱の場所を確認し、その後新しい教室の入り口でも自分のマークを確認してから入室することで、「今日からここが自分の靴箱や教室なのだ」と認識することができるのです。このような工夫によって、新しい場所でもなるべくスムーズに誘導できるようにしてくださっていました。

また、担任の先生が全て変わらないように昨年担任だった先生のうち1人は引き続き担任になってくれるので、親と先生との間の引き継ぎもスムーズに行えます。
新しい担任の先生の中に知っている先生が1人でもいるだけで親子共にとても安心できました。

「自閉症息子の癇癪を防ぎたい」環境が変わる新学期、配慮を依頼した母がハッとした先生の言葉の画像

Upload By みん

それでも、新しい環境は子どもにとっては大変です。Pは年中から年長になるとき、前のクラスでお気に入りだった玩具がクラスが変わってからは使えなくなったことで、玩具を片づける扉の前で玩具を出すようにと先生に要求し、出してくれない場合は癇癪を起こしてしまうこともありました。

私は先生に、前に遊んでいた玩具を出してもらうことは可能ではないか?と聞きました。すると先生は「できれば玩具を出してあげたいのですが、新しいクラスではP君の遊んでいる玩具を見て、自分も遊びたいと取りに来るお子さんもいます。それが原因でトラブルになってしまう可能性もあるので、申し訳ないですがP君には我慢してもらって、クラスに慣れるまでは今ある玩具や絵本で遊んでもらえたらと考えています。」と言われました。


「自閉症息子の癇癪を防ぎたい」環境が変わる新学期、配慮を依頼した母がハッとした先生の言葉の画像

Upload By みん


新学期に不安になるのはわが子だけではない!

私はP自身が落ち着くことばかり考えてしまっていましたが、先生はクラス全体が落ち着いて過ごせるように考えたうえで対応してくださっていることが分かりました。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.