子育て情報『「いつもと違う」「大きな音」でパニック、失神!もしものとき、息子は無事でいられる?避難訓練が不安な息子が幼稚園で身につけたことーー読者エピソード』

2023年4月30日 12:15

「いつもと違う」「大きな音」でパニック、失神!もしものとき、息子は無事でいられる?避難訓練が不安な息子が幼稚園で身につけたことーー読者エピソード

私がそんなことを考えていると、避難訓練を克服した息子は、いろいろ説明してくれました。
「サイレンがなったら、おしゃべりをやめて先生の話を聞くんだよ」
「地震だったら、〇〇に避難するんだよ」
「〇〇が火事になったら、〇〇に避難するんだよ」
「逃げる場所が変わることもあるから、そのときは先生の話を聞かなきゃだめ」

「いつもと違う」「大きな音」でパニック、失神!もしものとき、息子は無事でいられる?避難訓練が不安な息子が幼稚園で身につけたことーー読者エピソードの画像

Upload By ユーザー体験談

実際に避難が必要になったとき、見通しは立ちにくく、大人でも冷静でいられるかは分かりません。息子は、パニックを起こすかもしれません。でもこうして長い時間をかけて先生がていねいに伝え続けてくれたことは、いざというとき、息子が落ち着くためのヒントになってくれるのではないかと思います。

イラスト/カタバミ
エピソード参考/カワカワ

(監修:鈴木先生より)
誰でも非常ベルの音はうるさくて嫌なものです。ASDと診断されたお子さんは感覚過敏があり、特に音過敏が多くみられます。運動会のピストル音、打ち上げ花火の音、車のクラクション音など突発的な音が嫌いです。あらかじめ分かっていても、いつ音が鳴るか不安で仕方がない場合は耳栓やヘッドホンをするなどの対処が必要です。
実際に避難が必要になったときは自分で耳を抑えながら逃げるしかありません。一般のお子さんは徐々に慣れていきますが、ASDのお子さんは「慣れる」ということが難しい場合が多いということを理解する必要があります。初めに怖いと思ったらずっと怖いが続いてしまうのです。

コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。


知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.