子育て情報『【症状別】知っておくと安心!小児科医から見た病院の選び方【パパ小児科医コラムvol.17】』

2020年1月31日 00:00

【症状別】知っておくと安心!小児科医から見た病院の選び方【パパ小児科医コラムvol.17】

病院ごとの役割と得意分野を知ろう!

私はこれまで大学病院や地域の総合病院などに勤め、現在はクリニックに勤務しています(こども病院には勤務経験がありません)。それぞれの病院には役割や得意分野があるため、症状や病状にあわせた受診ができると良いでしょう。

このコラムでは、小児科医から見た病院のかかり方や使い方について解説します。ぜひ病院を選ぶ際のヒントにしてくださいね。


「病院」の種類と特徴

目次

・病院ごとの役割と得意分野を知ろう!
・「病院」の種類と特徴
・緊急性が低いときは、まずクリニックを受診しよう!
・小児科を受診するのはどんなとき?
・【症状・病状別】受診するべき「病院」は?
・患者さんも医者も「ひとりで抱え込まない」を意識しよう!
・ぱぱしょー先生によるお役立ち動画はこちら!
・パパ小児科医(ぱぱしょー)先生の過去のコラム
・著者:加納友環(ぱぱしょー)
【症状別】知っておくと安心!小児科医から見た病院の選び方【パパ小児科医コラムvol.17】


まずはそれぞれの病院の特徴を紹介します。

大学病院

各都道府県に少なくとも1つあり、専門性の高い医療を提供しています。教育や研究の中心機関となっており、県外や海外からも専門的な医療を求めて受診する患者さんがいます。

【さらに詳しく】大学病院の診察とは?

大学病院の小児科は、症状・病状ごとに科で細分化されているわけではありません。ただし、循環器系ならA先生、腎臓系ならB先生といったように、担当者がおおよそわかれています。症状・病状にあわせて各専門領域の医師が担当となります。

外科系の疾患が見られる場合は、受診先は小児科ではありません。例えば整形外科を受診して、その中の小児整形を担当している先生を受診します。
もし大学病院に小児整形を得意とする医師がいなければ、こども病院への紹介となるでしょう。

こども病院

大学病院同様、専門性の高い医療を提供する病院です。

大学病院との大きな違いは、2つあります。1つ目は対象の患者さんが子どもだけであること。2つ目は専門の科が「小児循環器科」「小児腎臓科」「小児整形外科」「小児泌尿器科」といった具合に細分化されていることです。

こども病院は主に各地方の主要都市などに位置し、病院数は少ないです。ただし遠方でも症状・病状的に必要であると判断されるときは、こども病院へ紹介となります。

クリニック

地域に根ざした医療機関で、多くの患者さんが最初に訪れる場所です。


予防接種、健診を始め一般的な風邪の診察から育児相談まで幅広く対応します。一方、高度な医療機器や入院施設はないため(例外もあります)、必要に応じて地域の総合病院や大学病院、こども病院に紹介をします。

地域の総合病院
大学病院とクリニックの中間的な存在と言えます。入院施設があり、専門的な検査や治療も受けることができます。ただし科の体制によって、クリニックに近いところもありますし、大学病院やこども病院並みの高度な医療が提供されることもあります。

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