子育て情報『生活習慣病リスクも! 増加する「子どもの肥満」の原因と予防法』

2016年5月26日 18:00

生活習慣病リスクも! 増加する「子どもの肥満」の原因と予防法

日本小児内分泌学会のサイトに、肥満度の判定が簡単にできる「判定曲線」があります。そのグラフにお子さんの身長・体重から点をつけてみると現在の肥満度を知ることができます。

●なぜ子どもが肥満になるの?

何らかの病気で肥満になっている場合を除くと、子どもの肥満のほとんどは、摂取したエネルギーが、消費するエネルギーよりも大きいこと が要因です。これは大人の肥満と同じ原因です。

一般には、子どもの食生活の変化(お菓子・ジュースなどの摂取量増、偏食や外食の増加、夜型生活の増加等)に加えて、栄養状態の向上、運動不足が要因となっています。

特に運動不足という点では、子どもの体力や運動能力は85年から低下している傾向にあります。

●子どもの肥満のリスクは?

大人のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の危機が言われて久しいですが、子どもでも同じような症状がみられています。

体重増加の状態が継続すると、肥満になります。
内臓脂肪が蓄積されていきますので、子どものころから糖尿病 や高血圧 、脂質異常症 などの生活習慣病に陥る子どももいます。さらに、内臓脂肪がたまったことで血管が硬くなり動脈硬化 の状態になることもわかってきています。

●肥満を防ぐためには

まずは、食生活の見直し です。早寝早起き、朝食は必ず食べる、食事内容は和食を中心にするなどを試みましょう。

食事を作るのは親の役目です。親が意識して改善しないことには、家族全員が改善できません。

また、週に2回以上は運動する習慣を取り入れるなど、体を動かすことも必要です。

とはいえ、すでに肥満状態である場合、上記のように一気に改善するのはストレスとなり、長く続かないという問題が発生します。


肥満は生活習慣に直結していますので、できるだけ肥満にならない生活を“継続する”必要があります。

このような場合、週に5回のスタミナ料理を週3回にする、1回の料理の量からお肉を1枚減らすなど、少しずつ改善していくことがポイントです。

運動も苦手な子どもが多いので、運動することを義務づけるというよりは、「体を動かすって気持ちいい!」「体を動かして遊ぶのは楽しい!」 という感覚を持てるように、親子で運動するのが効果的だと思います。----------

肥満対策には親のサポートが必須です。慣れるまでは大変ですが、今のうちから食生活を見直せば、子どもがより健康に安心して生活ができると思いますよ。

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