ワクワクを育てよう! 子どもが小学校入学を楽しみにする言葉がけのコツ
こんにちは。子育て支援を専門にしている臨床心理士の今井千鶴子です。
年度末となり、年長のお子さんにとっては園に通うのも残りわずかですね。
小学校への入学に向けて、「うちの子大丈夫かしら……」とソワソワされているママも多いのではないでしょうか。
今日は、この時期にママがついつい使ってしまう言葉がけをふまえ、卒園を控えたお子さんが“小学生になるのが楽しみになる”言葉がけのエッセンスをご紹介します。
●年長のママがついつい使ってしまう言葉がけ
年長のママがついつい使ってしまう言葉がけには、「もうすぐ小学生のお兄ちゃん(お姉ちゃん)になるんだから、自分のことは自分でできるよね」という類のものがあります。
「小学校で子どもに大変な(つらい)思いをさせたくない!!」そんな親心から、「もうすぐ小学生になるんだから〜」と言ってしまうこともあるかもしれません。
ただ、「小学生になるんだから……」と言うことで、お子さんが小学生になることにネガティブなイメージを抱いたり、ストレスを感じたりしていたら元も子もありません。
不安が強いお子さんや慎重派なお子さんには特に気をつけたい言葉 です。
●前向きな気持ちになる言葉がけ
ぜひオススメしたいのは、お子さんが前向きな気持ちになる言葉がけで、入学準備をすすめることです。
たとえば、ひらがなに自信のないお子さんだったら、「小学生になるのに、ひらがなが書けないなんて“困るよ”」よりも、「ママ(パパ・お兄ちゃん・お姉ちゃん)も最初は上手に書けなかったけど、“練習”したらできるようになったよ!」などと、“練習することによってできるようになる ”ことを伝えていけたらいいですね。
また、最初から“すべてのひらがなを完璧に書く”ことだけを目標にせず、「この字はいつも上手に書けているね」など、「続けて練習するぞ!」というやる気を持続させる言葉がけをみつけてみましょう。
“小学生になる”というキーワードは叱る場面でもしばしば使ってしまいますが、叱る場面で用いると、小学生になることが大きなプレッシャーになってしまいがちです。
プレッシャーを与えてもひらがなを書けるようにはなりません。親の不安やイライラを子どもにぶつけていないか、慎重に考えてみる必要があるでしょう。●「小学校は楽しいところだ!」と思えるような言葉がけ
お子さんにとって小学校は“未知な場所”です。