2014年12月12日 15:00|ウーマンエキサイト

猫たちの名演技を観よ! ロシア発、猫映画の決定版『こねこ』【映画ライター渡まち子の「猫目線」映画レビュー3】

映画の中に登場する猫に注目して、作品の見どころや猫ポイントと共にご紹介するこのコラム。今回ご紹介するのは、ロシア映画『こねこ』(1996年)。大都会に迷い込んだキジトラの子猫チグラーシャと仲間たちを、自然体でフィルムに収めた、猫たちの大冒険の物語です。

猫たちの名演技を観よ! ロシア発、猫映画の決定版『こねこ』【映画ライター渡まち子の「猫目線」映画レビュー3】
◆あらすじモスクワに住む裕福な音楽家一家の子供たちマーニャとサーニャが、一匹の子猫をもらってきます。チグラーシャと名付けられた愛らしい子猫は、ある日、窓辺からトラックの荷台へ転落! 家から遠く離れた通りまで運ばれてしまいます。一家は総出で子猫を探しますが、見つかりません。見知らぬ町をさまようチグラーシャは、町に住むたくさんの猫たちに助けられながら、飼い主の家を探すのですが…。


猫たちの名演技を観よ! ロシア発、猫映画の決定版『こねこ』【映画ライター渡まち子の「猫目線」映画レビュー3】
◆猫と同じ高さの世界を体験映画は、チグラーシャが飼い主の元に戻るストーリーと、地上げ屋に立ち退きを迫られる猫好きの貧しい男性のピンチを猫たちが力を合わせて救うというサブ・ストーリーが融合。おとぎ話のような設定がある一方で、ロシアでも社会問題になっている格差や、人間と動物との関係性にも目配せした物語は、子どもたちはもちろん、大人も十分に楽しめる内容です。

監督のイワン・ポポフは、ロシア最大の映画撮影スタジオ・モスフィルムの技術スタッフ出身というだけあって、猫と同じ高さでとらえたカメラワークがとてもリアル! 時に地面に近いほど低く、時には建物の屋根から。猫が見る世界を擬似体験できるので、猫たちの気持ちに寄り添うことができます。

ただし、ハリウッドの動物映画やアニメによくあるような、言葉を話したり、擬人化したりという演出や、CGなどはいっさいありません。あくまでも猫の動きや表情をいかした、自然体の映像が魅力なのです。


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