2017年8月4日 12:00
柄本時生「兄ちゃんは世界一カッコいい」 でも「興味はない」
じゃないです。ただ、何かしら引っかかりがあって、考えさせられたりするようなお仕事の方が好き、というか。
――では、柄本さんの『チック』への引っかかりはどこでしょうか。
柄本:
14歳の役っていうところですかね。もう14歳じゃないですから。
――大人が14歳を演じるのは、舞台ならではの面白さですよね。
柄本:
こういう時、演劇の嘘ってすっごい面白いなと思うんです。僕は。
――では、台本を読んで、面白いと感じたポイントを伺えますか?
柄本:
14歳ですね。例えば『スタンド・バイ・ミー』のように、子供と大人の境のような時期を描いたものってどれも面白いんですよね。大人は観て懐かしく思うし、子供は憧れる年頃なんだと思います。
――その年頃の役をどう演じようと思っています?
柄本:
そういうのはない…です。演出家さんに言われたことをやるだけで、あとは面白い作品になるように頑張ります、っていうだけです。
――自分の意思は必要ない、と?
柄本:
はい。僕はそうなんです…。
――俳優になろうと思われた時には、こういう作品に出てみたいという気持ちはあったんですよね。
柄本:
僕の場合、兄ちゃん(柄本佑さん)