くらし情報『国内産の食品を買うと田舎の景色がよくなる? その仕組みとは…』

2017年9月4日 20:00

国内産の食品を買うと田舎の景色がよくなる? その仕組みとは…

中小企業は代替わりしたところが多く、ユニークな経歴の人も多い」

刺激を受けるのは、皆のさらにおいしくするための飽くなき向上心。

「変わらぬ味といっても実際はつねに努力していないとまずくなる。消費者の安全・安心志向が高まっていくなかで、その期待にどう応えていくかという頑張りも伝えたかった」

また、例えば醤油を造る際の木桶の作り手がいなくなるため、ヤマロク醤油の代表は自ら桶屋に弟子入りし、桶製造業に乗り出したという。次世代へバトンを繋ぐための責任感も伝わってくる。流通の進化もあって、日本の食は昔に比べ、格段においしくなっている、と樋口さん。私たちが日々の食材を選ぶことで、それが作り手たちに還元されている。

「国内産の食品を買うと、利益が農家に還元されるだけではない。農家が潤うと田んぼや畑が活用され、耕作放棄地も減って田舎の景色がよくなる。
農業は大地を彫る版画という言葉がありますが、自分たちは食べるという行為を通して、日本の風景を作っているんです」
『おいしいものには理由(わけ)がある』卵、納豆、醤油、鰹節、昆布、牡蠣、海苔、佃煮、短角牛、鶏肉、牛乳、ウスターソース、マヨネーズ…。日本の食を支える人々を追う。

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