くらし情報『角田光代が『源氏物語』に挑む! 「光君はヒーローでなく…」』

2017年9月29日 16:00

角田光代が『源氏物語』に挑む! 「光君はヒーローでなく…」

中高生の頃、古文の授業は好きだったという角田光代さん。 「『枕草子』や『方丈記』などのエッセイ系が好きで、『源氏物語』には特に思い入れはなかったんですが、今回訳して面白さに気づきました」

角田光代が『源氏物語』に挑む! 「光君はヒーローでなく…」


現代語訳に取り組んだ日本文学全集『源氏物語』の上巻は、「古文が苦手だった人でもすらすら読める」と評判だ。

「目指したのは読みやすさ、格式のなさ(笑)。複雑な敬語、建物のつくりの説明などは省き、人の感情の動きを際立たせるようにしました」

全体を俯瞰して、何が起きているのかもよく分かるようにしたかった、と角田さん。ひとつのエピソードを読むだけでは分からない、全体の流れが見えてくるのが本書の特徴。

「たとえば上巻の後半で光君が都を離れて明石の君に出会いますが、それよりずっと前に、家来たちが明石の君の噂をする場面があります。その時からもう、明石の君との一連の出来事は始まっているんですよね」

読み進めれば、エンタメ性の高さに改めてびっくり。

「男の人たちが恋愛談議をするボーイズトークがあったり、光君と頭中将のやけに親しい感じがBL的だったり。
みんなすぐ和歌を詠みますが、それは現代のインスタグラムのようなもの。

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