2017年10月17日 11:00
出会い系アプリが題材!? 根本宗子の最新作が気になる…
昨年、劇団公演で初の本多劇場進出を果たしたかと思えば、今年に入って2作立て続けにプロデュース公演をおこなったり、ドラマ『下北沢ダイハード』の脚本を手掛けるなど、活躍の幅を広げている根本宗子さん。最新作についてお話を伺いました!
題材は、いま話題のTinder。「新たな演劇との出合いを作りたい」
「大きな劇場での公演が続きましたから、今回は少人数の出演者で、細かなリアクションが客席にきちんと伝わる小さな劇場で、濃密でキャッチーな作品を作りたいと思って」
新作『スーパーストライク』で描くのは、海外発の出会い系アプリとして話題の「Tinder」を介したひとりの男性と3人の女性たち。
「スマホの画面に次々映し出される異性の写真を、アリかナシで選り分けていくんですけれど、女子高生までもが友達同士でアリとかナシとか言いながら見ている。これを演劇にできないかと思いました。ただ、そのために前半はほとんど電話のシーンで、出会うまでにだいぶ時間があるんです。別々の空間にいる設定だけに、役者の動きが限られるなか客席を舞台に引きつけておくには、セリフ自体ややり取りの面白さで見せていくしかない。それは私にも役者にとっても挑戦になるのかな、と」