あのネタができたときはガッツポーズしました。
――『M‐1グランプリ』から、はや数か月が経ちました。
後藤淳平:
優勝する気満々だっただけに、終わったときは悔しかったですけど、少し時間が経った今は、“あれはあれでよかったかな”と思うようになってきました。誰ともかぶらないネタができたし、こうして取材をしていただく機会も増えました。
――直後の生放送番組での、福徳さんの号泣も話題になりました。
福徳秀介:
自分でもびっくりしました。『M‐1』の途中から、喋ったら泣きそうになるからヤバいヤバいと思っていたんですけど…。後で映像を見たら思いっきり感情が顔に出ていて、これは芸人としてあかんやろと思いました(笑)。
自信満々のネタやったから、3位には入れると思っていたので。子供じみてるけど、絶対に褒められると思って先生に縄跳びを見せたら、「ぜんぜんやん!」と言われた感じ。そういう悲しさでした。
――それほど、あのネタには手応えを感じていたのですね。
福徳:
できたときにガッツポーズしました。そういうネタは、2年に一回できるかできないかです。初めて二人でやっている最中から、“きてる…きてる…!”という感覚があったし、最終的には“ヤバいヤバいヤバい、できた!”って。