熱で漂白されるような時間が、純粋な自分を連れ戻してくれるのかな。これがもうひとつのテーマ〈純粋さを、捨てない。〉という気持ちにつながりますね」
そして最後のキーワード〈“私”で、生きてゆく。〉。
「最近は旅より人に会って“気付かされる”ことが多いんです。先日、嵐の番組に出て清水ミチコさんに会ったんだけど、昔の私は清水さんがする私の真似を『なぜ彼女は私の気に入らない部分をデフォルメするのかなあ』と思っていたんです。それがいつの頃か『清水さんの真似、すごい』に変わり、尊敬し、彼女が真似している私のことも好きになっていた。それって好きな自分も嫌いな自分も、私自身が受け入れたってこと。
自分のことを好きになれば、きっと他人のことも好きになる。誰もが嫌いな人っていると思うけど、それは自分の嫌いな部分を投影して見えるから、なんですよ」
自分の気持ちひとつで幸せがつかめる。これぞ、ユーミン流の究極の道の拓き方。
まつとうや・ゆみ45周年記念ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』(ユニバーサルミュージック)が好評発売中。9月より、全国アリーナにてタイムマシンツアーを開催する。
ビスチエ風トップス¥38,000パンツ¥53,000(共にfuruta/MACHBARtokyoinfo@machbartokyo.com)