2018年4月24日 07:00
宇多田ヒカルが「手助けしなきゃ」という男、小袋成彬がデビュー
実際はそんなことしませんが。26年生きてきて、自分の中にあった感情…あのとき泣いたのはそういう理由だったのか、などの気持ちが、突然意味を帯びたように曲になっていきました。26年抱えていた感情や経験がまず種のように現れ、それを僕の研究成果として、こうすれば僕らしい音楽になるという脚色を加えていき、アルバムとして完成させました。誰かに聴いてほしいと思って作ったわけでもなく、自分のためだけの作品です」
文学でいえば、究極の私小説?徹底した個人プレー作品だ。意味ありげなアルバムタイトルや曲名、R&Bからの影響など豊富な音楽ルーツを感じさせるサウンドの景色に、ついその意図を聞きたくなるが…。
「それはリスナーに委ねたい。答えを求めれば求めるほど、音楽は面白くなくなってしまうので僕は絶対に語りません。自由に聴いてほしいし、僕自身が励まされたのと同じですが、“この歌は私のことだ”と感じてくれたら嬉しいですね」
おぶくろ・なりあきR&BユニットN.O.R.K.のボーカルとして活動後、Tokyo Recordingsを設立しプロデューサー業を続ける。
この夏はGREENROOM FESTIVAL、VIVA LA ROCK、FUJI ROCK FESTIVAL 等のフェスに出演。