くらし情報『“女の友情”は社会が決めている? 柚木麻子の意見』

2018年5月13日 07:00

“女の友情”は社会が決めている? 柚木麻子の意見

彼女の無理をやめさせたい佐知子だが、自身は既婚者。しかも妊娠が分かり…。

「最近、女の人が分断されていると感じるんですよね。女の人は似た者同士でないと仲良くできない、結婚している人といない人同士、子どもがいる人いない人同士では仲良くできない、などと社会が決めつけている気がします。でもそんなことで友情を失わなくていいって言いたかったんです」

主人公を妊婦にしたのにも意味が。

「ドラマでも妊婦が登場するとたいてい脇役で常識担当で、ヒロインは恋に仕事に奮闘しますよね。そのお決まりの描かれ方が嫌で。妊婦だって悩んだり頑張ったりしていいはず。
だから、ドタバタコメディの主人公を妊婦でやりたかったんです」
“女の友情”は社会が決めている? 柚木麻子の意見


『デートクレンジング』嫁ぎ先の喫茶店で働く佐知子にとって、親友の実花は憧れの存在。仕事一筋だった彼女が婚活すると言いだし、驚く佐知子だったが…。祥伝社1400円
佐知子の奮闘の結果は?実花の選ぶ道は?アイドルたちや婚活マスターら個性的な登場人物を盛り込みつつ、意外な、でも腑に落ちる結末が待っている痛快な一作だ。

※『anan』2018年5月16日号より。写真・土佐麻理子(柚木さん)大嶋千尋(本)インタビュー、文・瀧井朝世

(by anan編集部)

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