くらし情報『兄は精神障害者…「毎日が不安だった」妹が見つけた安息の場所 #17』

2018年6月1日 19:00

兄は精神障害者…「毎日が不安だった」妹が見つけた安息の場所 #17

“私の兄は、障害者”。見て見ぬ振りして、直視できない現実を避けるように生きてきた、妹目線の連載です。
大学を卒業したのち、私は初めてのひとり暮らしを経験。「自分の空間」を作ったことで、ストレスが軽減されていきました。
文・心音(ここね)

【兄は障害者】vol.17

自分を高める時間が、心を強くしていった

目次

・自分を高める時間が、心を強くしていった
・自由な生き方を認めてくれる、両親
・実家を離れて、ひとり暮らしをスタート
・「自分の空間」は、心の負担を減らす
兄は精神障害者…「毎日が不安だった」妹が見つけた安息の場所 #17


大学時代の私は、ほとんど家には寝るためだけに帰る生活でした。音大だったので日中の授業はもちろんのこと、放課後や夏休み、GWなどもすべて練習しているか演奏の本番が入っているハードなスケジュール。そして、空いた時間を利用してアルバイト。始発と終電の繰り返しの大学生活では、高校の頃ように、家族や兄について深く考えることも減っていきました。


周りの友人は、個性があって自分の関心ごとを極めたい気持ちを持った人々ばかり。先輩や後輩または、外部から派遣されたレッスンの先生も、専門分野のことを中心に生活しています。地元で生活していた時に感じた、人の噂話で井戸端会議をする人たちも少ない。他人の生活を詮索したり比較したりする暇があるならば、自分の技量を高めるためにに時間を費やしていると表現したほうが正しいかもしれません。

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