2018年8月24日 20:00
睡眠負債は毎日少しずつ返済 質のよい睡眠が脳を元気にする!?
ダルくて疲れが取れず、夜は眠れず、疲れは蓄積していくばかり。アメリカで暮らし、夏に一時帰国したスタンフォード大学教授の西野精治先生も、日本の夏の過酷さには改めて驚いたそう。
「高温多湿の中で活動する夏は、疲労が普段以上に溜まります。加えて、熱帯夜には熱放射で下がるはずの体温システムも上手く働かないためスムーズに入眠できず、溜まった疲れが取れにくい環境です。良質な睡眠で一日ごとに日中の疲れをリセットしましょう」
寝苦しくて起きてしまえば、睡眠不足が借金のように積み重なる“睡眠負債”が加速度的に増え、脳やカラダの疲れは一向に取れないという悪循環に。
「睡眠負債を週末の寝溜めで返そうとしても、睡眠のリズムが崩れるため解決になりません。脳とカラダの疲れを正しくリセットするには、睡眠を“量”の問題だけで考えてはいけません。睡眠の“質”を上げることで、毎日、少しずつ負債を返済していきましょう」
いい眠りができると、脳の中では、こんないいことが!
免疫力を高めて、病気や不調を遠ざける。
免疫と睡眠の関係はとても深い。睡眠の質が落ちると、ホルモンバランスが崩れ、免疫力もダウン…。「睡眠が乱れていると、インフルエンザの予防接種を受けても、免疫が確立せず効果が認められないという報告があります。