2018年9月5日 08:00
余命数か月を愛の力で乗り越えた! 感動の実話『ブレス しあわせの呼吸』
ひとりの男性を愛し続けた強さが生んだ奇跡
―これだけの境遇を乗り越えてきたお母さんを支えていたものは何だと思いますか?
ジョナサン
母の支えになったのは、何よりも父を愛していたということ。母は父にゾッコンだったので、最後まで添い遂げて、最後の最後まで愛し続けたというのが源だったと思います。だから、努力が必要というよりも、「愛しているから」ということですね。ちなみに、映画の脚本を書いてくれたウィリアム・ニコルソンが母に「一度でもロビンと別れようと思ったことはあるのか?」という質問をしたとき、母は目を見張って「なんてことを聞くの!」というような顔をして「そんな考えは毛頭なかった」と答えたそうです。
あとは、友だちの支えも大きかったと思います。最初こそ父も「死にたい」などと言っていたわけですが、それを克服して退院してからは、楽しい人生を謳歌したと思います。最後はいよいよ苦しくなってきて父がある決断をすることになるのですが、母はそれに対して少し疑念はあったものの、最終的には納得し受け入れたようです。
―脚本を作り上げる過程で苦労した点はありましたか?
ジョナサン
ウィリアムは、僕や母、それから周りの人たちの話を聞きながら脚本を書いてくれました。