くらし情報『沖縄県知事選挙を前に…故・翁長知事の思いとは』

2018年9月28日 07:00

沖縄県知事選挙を前に…故・翁長知事の思いとは

昨年末、普天間の小学校に米軍ヘリの一部が落下。学校上空の飛行停止を求め、知事が官邸を訪れましたが、安倍総理は面会しませんでした。こういう聞く耳を持たない対応が、沖縄を蔑んで、軽視しているのでは、という政府不信にもつながっていきました。

日本の国土のわずか0.6%の沖縄県に、米軍専用施設の74%が集中して置かれています。もし、横田基地のそばに巨大な新基地を建設することになり、オスプレイが大騒音を立てて頻繁に飛び交うとしたら、東京都に住む人はどう思うでしょう?私たちはどこかで、「遠い沖縄の問題」と思ってはいないでしょうか。しかしこれは、沖縄だけではなく、同じ日本の問題です。

かつて橋本龍太郎総理の時代は、当時の大田昌秀知事と会談を重ね、「普天間基地返還」という難しい交渉を成立させました。いまではまるで国と沖縄県の主張が平行線、対立関係にあるようにみえる報道を目にしますが、根気強い話し合いにより解決策は見つけられます。
沖縄県知事選挙は9月30日に行われます。どの候補が選ばれるにせよ、沖縄の問題を日本全体で考えられるようにできたらと思います。
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堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。

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