2019年9月26日 20:50
どん底の生活苦から…貧困男子、出会いが生んだ奇跡の復活劇
あとは、他人に対して寛容であること、そして人に何かを与えることの大切さも伝えてもらったと思います。
日常生活ではすべて直感に従って行動している
―ジュールさんは家族の理解を得られないマチューとは正反対で、ご家族が映画監督や俳優という環境ですが、それゆえの葛藤を感じたこともありましたか?
ジュールさん確かにマチューの家庭環境よりは僕のほうが豊かではありましたが、だからといって「映画の仕事をやれ」みたいなプレッシャーを感じたこともなかったと思います。それどころか、父からは「自分の好きなことをやればいいよ」と言って育ててもらいました。
―劇中ではマチューとピアノの出会いも、マチューと先生との出会いも、すべてひと目ぼれのようなところがありました。おふたりにもそういった経験はありますか?
監督僕は直感的な人間で、本能的なところがあるので、人生のなかでも大部分がそういう経験に基づいているんじゃないかな。ただ、映画に関することは考えてから行動しています。だから、日常生活においては、やってしまったあとに考えるタイプなんですよね(笑)。とはいえ、やはり本能や直感はすごく大事なことだと思います。