2019年11月10日 18:00
中村俊輔「松井大輔はかわいい系なんだよ(笑)」 二人が培った絆
松井:僕が海外で初めて行ったのがフランスのル・マンというクラブでした。フランス人になろうと思い言葉も覚えて、接してみたらフレンドリーになれましたね。でもね、結果がすべてなんですよ。コミュニケーションをとることで、最初は試合でパスを出してくれたりと効果はありますが、そこでシュートを決めたり、ボールを奪ったり、アシストしたりと自分の仕事をしなければ信頼関係は築けない。もうボールが僕に来なくなるんです。それが海外の厳しさだと思いますね。
中村:確かに結果さえ出せばいいと言えるね。俺も、最初に行ったイタリアでは、向こうに合わせることを心がけた。
でもね、彼らは夜の9時に食事をしだすんだよ。で、終わりが12時なの。翌日は試合もあるし、本当は早く寝たかったけど、頑張って3か月間はチームメイトにくっついていた。そうしたら、俺の人となりをわかってくれて、パスをもらえるようになった。だから、そこから無理に付き合うのはやめたのだけれど(笑)、でも、いいプレーをし続けなければ、またボールをもらえなくなってしまう。ピッチ外で信頼関係を築けても、いい仕事をしないとダメなんだ。そのへん、彼らは容赦ないからね。あと、ズケズケとよく物を言うよね。