2019年12月11日 18:30
「後輩を呼び捨て」するとセクハラ? 加害者にならないための意識とは
意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ハラスメント」です。
知らぬ間に自分が加害者になるかも、という意識を持つ。
今年9月、奈良県の小学校で起きた教員同士のいじめ、パワーハラスメント(パワハラ)が大きく報道されました。また、10月にはJリーグの監督がパワハラ認定を受け、1年間の指導者資格停止処分に。11月にはプロフィギュアスケーターの織田信成さんが、関西大学アイススケート部の監督時代にモラルハラスメント(モラハラ)を受けたと、損害賠償を求めて提訴しました。ほかにも、セクシュアルハラスメントやカスタマーハラスメント(カスハラ)など、様々なハラスメントが最近、社会問題になっています。
ハラスメントは、本人が嫌だというものに対して、無理やり、同意を得ずに、圧倒的な力関係を利用して起きるものです。
加害者はたいていハラスメントの自覚がありません。モラハラなどは、その最たる例。よかれと思ってしていることが、実は相手を傷つけ、追い込んでいる場合があります。こういう報道に対して、「大変だね」で済まさずに、「自分も知らないうちに誰かの脅威になっているかもしれない」