2020年1月3日 19:30
“異常気象”で私たちができることは? 堀潤に聞いてみた!
ところが、インフラ投資がなされていない東北や北関東は毎回水害被害が出てしまう。
消費者の価値観が変われば、企業も環境対策を積極的に。
堀:気候変動は、10~20年前といまを比較すると実感できます。異常気象の原因は諸説ありますが、地球温暖化も大きな要因の一つ。しかし、グレタ・トゥーンベリさんが国連で泣きながら温暖化対策を訴えても、トランプ大統領は冷ややかなコメントをするなど、産業の敵のように捉えています。でも、放置していたら、本当に手遅れになってしまいます。
五月女:私たちはどうしたらいいんですか?
堀:環境を破壊しているのは圧倒的に企業活動。ビジネスの世界では、環境や人権を脅かす企業には出資しないというESG投資が出てきています。
個人では、フェアトレード商品や、生産から消費までの物流の流通経路が追跡できるものを選ぶといいでしょう。
五月女:「さんが作った××」と顔写真入りで売られているお米や野菜みたいなものですか?
堀:はい。すると自然と近くで生産されているものになり、配送にかかるCO2排出も減らせるかもしれません。いままでは環境よりも安さが優先されていました。でも、私たち消費者が、環境を考えた生産者のものを積極的に選ぶようになれば、企業も環境を考えざるを得なくなります。