2020年8月20日 19:40
餓鬼が“丁寧な暮らし”ってどういうこと? 話題のツイッターが書籍化!
「餓鬼」と「丁寧な暮らし」。対極にあるような言葉の組み合わせだけでじわじわくるが、昨年秋のお彼岸からツイッターに投稿され始めたこの餓鬼は、じわじわどころか瞬く間に人気を集め、フォロワーからガッキーと呼ばれて親しまれるように。『丁寧な暮らしをする餓鬼』としてコミック化された。
生前の行いが気になりすぎる!現代人も羨む、餓鬼の日常。
「人間より劣っているはずの餓鬼が丁寧に暮らしていたら面白いかなと思ったんです。なぜか餓鬼が好きだったんですよね」
説明すると、餓鬼は仏教で死後に存在するといわれる6つの世界(六道)のなかで、生前に欲深く、嫉妬深かった人が行く餓鬼道という世界に生まれ落ちた者。痩せているのにぽっこりお腹で、眼光は鋭く、見るからに飢えているのだが、ガッキーの生みの親である塵芥居士さんは
「餓鬼のなかに人間性が凝縮されたものを感じる」のだそう。で、気になるガッキーの暮らしぶりはというと、茶がらを使って掃除をしたり、パッチワークで半纏を作ったり、鮭をマリネにして缶詰にまでしてしまったり。
ライフスタイル誌から飛び出てきたような(?)丁寧さだ。
「最初は、餓鬼がただ暮らしているだけでしたが、ツイッターで反応をもらえる嬉しさからエンタメ的な行為がエスカレートしていくと、フォロワーさんから『ガッキー、丁寧な暮らしはどうしたの』と言われて慌てて背筋を伸ばしたり、餓鬼なりに顔色を窺うところもあります(笑)」