2020年11月11日 19:00
世界中が愛する傑作誕生の驚くべき裏側…失敗作が大成功を収めた理由
そしたら、いままで「ノー」と言っていた人たちがみんな手のひらを返したように「映画でもやりましょう!」と言い出すようになったんです(笑)。
―そのときは、いままで反対していた人たちを見返すことができた喜びもあったのでは?
監督意外と「映画が実現することがうれしい!」という気持ちのほうが大きかったですね。それは、周りから絶対にうまくいかないと言われ続けながらも、自分だけはうまくいくと信じていた劇中のエドモンに同じだったと思います。―「執筆や作曲をする男を駆り立てるのは願望だ」というセリフがありましたが、創作活動において監督を駆り立てるものは何ですか?
監督僕も欲望のないクリエイションはあり得ないと思っています。その欲望には、「何かがほしい」とか「何かを証明したい」とか「愛のため」とか種類はいろいろあるかもしれません。ただ言えるのは、創作をするうえで願望がないというのは、僕にとっては考えられないことですね。
―監督にも、エドモンのように恋愛感情がモチベーションになった経験はありますか?
監督僕は創作にミューズが必要なタイプではないので、愛しい人がいて、それが作品になったというような経験はありません(笑)。