2020年12月22日 18:30
オードリー・タンの“SNSとの向き合い方” もし炎上したら…?
――では、SNS上での発言、活用法で気をつけるべきことは?
オードリー:注意点は2つです。まずは十分な休憩時間を確保する必要があります。というのは、通勤時には家から会社への移動時間に気持ちを切り替えることができますが、SNSでは、そうしたタイミングが得られにくいからです。ずっとスワイプし続けたり、こちらの会議から次の会議へ、こちらの動画を見終えたら、すぐさま別の配信へ…と移行し、空白の時間がなくなりがちです。ですから、そうした節目ごとに、少なくとも5分の休憩を設けることが大事です。2点目は、十分な睡眠を取ることです。
――コロナ禍のストレスからか、不用意な発言や相手を責めるコメントも散見される昨今ですが…。
オードリー:心の中に渦巻いている思いを書き出してみることは有意義です。
書くことで心の外に出してしまえば、自分から離れていきます。それはきっとあなたの助けになるはずです。ただし、それを発信してしまうと、相手を困らせることになる。ですから、日記を綴るつもりで書き、発信しないことです。――逆に、意図せず炎上を引き起こしてしまったときには…。
オードリー:コメントの9割が放言だとしても、残りの1割に価値があることもあります。