今回ご紹介するのは、『心の傷を癒すということ《劇場版》』。阪神・淡路大震災時、被災者の心のケアのパイオニアとして奮闘し続けた実在の精神科医をモデルにしたヒューマンドラマです。主役の精神科医・安和隆を演じた、柄本佑さんにお話をうかがいました。
写真・北尾渉 文・田嶋真理 スタイリスト・TAKAFUMI KAWASAKI ヘアメイク・KANAKO HOSHINO
【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 74
「いまの時代だからこそ、心に響く言葉だと思います」
2020年1月にNHKで放送され、多くの感動を呼んだ『心の傷を癒すということ』(全4話)。このたび、劇場版として再編集され、全国の劇場で公開されることとなりました。
本作の主人公のモデルとなったのは、阪神・淡路大震災発生時、自ら被災しながらも、他の被災者の心のケアに奔走した若き精神科医・安克昌氏。
志半ばの39歳でこの世を去った彼の遺族関係者への取材をもとに、険しい道をともに歩んだ妻との夫婦の絆、彼が寄り添い続けた人々との心の絆を中心とした、オリジナルストーリーに心を揺さぶられます。
ーー人気ドラマ『心の傷を癒すということ』が劇場版として公開されると知ったとき、どう思いましたか?
柄本さん 僕は安家のみなさまへプレゼントを贈る気持ちで、ドラマの撮影に挑んでいました。