2021年2月4日 19:10
白は集中力、オレンジはリラックス…プロが教える“照明”選びのコツ
山名さんによると、光の色や明るさは、心の解放度=官能性に影響を及ぼすという。
「色彩心理学において、白く明るい光は集中力を高め、オレンジの光はリラクセーション効果をもたらすとされます。また、電気のない時代を長く過ごしてきた人類にとって、一日中明るい状態は不自然。部屋の明るさは、太陽光と同じように夜になるほど暗くしたほうがリラックスできます」(山名さん)
照明デザイナーである奈良千寿さんも、リラックスするなら暗いオレンジ系の光が適している、と説明する。
「隅々まで青みがかった強い光に照らされた部屋で過ごすと、心身ともに緊張してしまいます。温かみのある光を使って多少陰影がつくようにした部屋のほうが、人はくつろげるんです。特に寝る前、リラックスして過ごしたい寝室にはオレンジ系の光を使うのがおすすめ。ワンルームなら照明をいくつか設置して、明るい作業用の光とオレンジ系の癒し系ライトを切り替えるとよいでしょう」(奈良さん)
光の色を変えるには、電球のスペックをチェック。
「色温度が3000K(ケルビン)以下、一般的には“電球色”と表記されたものを選びましょう。色温度とは、光の色を表す数値のこと。