2021年2月20日 20:10
「男に媚びる友人がウザい」 脳科学から考える“嫌いな人”との向き合い方
脳科学者・中野信子さんが指南する、“嫌い!”を味方に変える運用法。“嫌い”という感情と、具体的にどう向き合い、どう運用していったらいい?ここでは、“嫌いな人”に対するアプローチを伝授!嫌いな人のどこが嫌いなのか、何が苦手なのかを分析すると、知らなかった自分のコンプレックスや得意なことを発見できるかも。
CASE1:自分を攻撃してくる上司が怖い。
ANSWER:どうすればよくなるか、直接アドバイスを求めるのが。
職場の関係は適切な距離を取りにくいので、せめて自分への攻撃が減るように動くのが得策。といっても、あなたのしていることは間違っていると上司に指摘するのではなく、どうすればよくなるか具体的なアドバイスを求めるのです。人は「自分は正しい」と思いたい欲求を持っています。自分のアドバイスが相手の役に立ち、感謝や称賛という「社会的報酬」が得られると、脳がドーパミンを大量に分泌して強い快感を覚えます。
「自分のアドバイスが役立った、自分は正しいことをした」という快感により、攻撃する目的がなくなるでしょう。
CASE2:怠けグセのある後輩にイライラする。
ANSWER:ひょっとしてあなたも後輩と同じ欠点があるのでは?
嫌いな人の嫌な部分が、自分にもないかと考えてみるのは、“嫌い”をうまく活かす方法のひとつです。