2021年4月3日 19:40
実力派女優シム・ウンギョン「えぇ~そんな~」と感じた監督の言葉
と。お芝居に関しては、お任せしますとも言っていただいて。「えぇ~そんな~」という感じではあったんですが(笑)。とりあえず私もあえて準備はせず、その場に行って感じたものを出せればいいなと。なんというか、これはお芝居なのかドキュメンタリーなのか、不思議な感じに見せたかったんです。今までの作品はしっかり役を作り込んでいたのですが、この作品は富司さんとただ一緒に暮らした感覚でした。
――富司さんとのやりとりで印象的だったのはどんなことですか?
ウンギョン:桃を食べるシーンですね。私は果物をカットするのが下手なんですけど、切り方やお茶を出す作法も富司さんが丁寧に教えてくださって。
富司さんとの距離も縮まりましたし、その雰囲気がそのまま映画に収められていると思います。
――渚はどんな女性?また、ウンギョンさんとの共通点は?
ウンギョン:渚はシカゴからおばあちゃんの家に来た帰国子女という設定なので、異国の雰囲気がすると思うんですけど、私と似ているのはやっぱりそういうところじゃないかと。私も韓国から日本に来て仕事をしているので、最初は慣れないことや知らないこともありました。なので徐々にその雰囲気や生活に慣れていくところにはとても共感できましたし、映画の中でどんどん成長していく渚を通して、私も日本でもっとお仕事できるように頑張ろうと改めて思ったりもして。