2021年4月4日 20:40
いきものがかり、“放牧”を経て変化 新たなチームワークとは?
ニューアルバム『WHO?』をリリースした、いきものがかり。昨年予定していた2度の全国ツアーが開催できなかったこともあり「今だからこそ届けたい」、渾身の作品だ。
今は高校時代の3人みたいに「これやりたい!」って素直に言える。
「この一年、コロナ禍で誰もが未来を描くのが難しい状況になって。それでも季節は巡るし、何かを失っても前に進んでいく悲しさと強さを踏まえた上でどう生きていくか。そんなテーマが軸にあります」(水野)
「昨年の春は自分たちで事務所を立ち上げたタイミングでもあったので、山下がSNSを始めたり、水野が楽曲提供をしたり、できることを探して。そのせいかこのアルバムの曲たちは物語というより自分たちの気持ちがすごく入り込んでる。『生きる』や『TSUZUKU』といった死生観がテーマの曲もあったりして、強いな、って思います」(吉岡)
取材では冒頭から吉岡さんが3人を代表して話してくれる場面が多く、デビュー当時から取材をしてきた筆者はその変化に驚いた。
率直に伝えると彼女は恥ずかしそうに笑う。
「いやいや(笑)、今は一人一人がいろいろと考えなきゃいけなくなったし、それを楽しんでいます。