2021年5月6日 19:40
世界が注目! あのルーヴルにも特別展示した「日本を代表するスター彫刻家」の幻想アート
の神話にも重ねています。この島々が渦を巻いていて、この渦は6つあり、島と地球の海流を表しています。
名和さんまた、この作品は地球環境の問題とも関係しています。地球の温度が上がって北極や南極の氷が減り、熱膨張などで海面が上昇するらしく、数ミリの海面上昇でも生態系に影響を大きく与えてしまいます。このような大きな視点と小さな微細なところを同時に見るような感受性が今の時代に必要なので、こういう作品になりました。
また、鹿の周りにあるポールはEther(エーテル)というもので、渦の中心になっています。水がその重力にあらがいながら立ち上がろうとする、その垂直性の力が生命を象徴するエーテルというもので、細長く縦に伸びているので、植物のイメージにもつながっています。
ARとのコラボも登場!
名和さんのインスタレーション作品だけでもステキですが、5月上旬からAR(拡張現実)のパフォーマンスも展開される予定です。これは彫刻作品に専用のスマホアプリをかざすと見られる仕組みで、リアルな彫刻とバーチャルなパフォーマンスが変容していく世界を楽しめます。
このARパフォーマンスは、ベルギーの振付家でダンサーのダミアン・ジャレ氏と名和さんの共作。