2021年8月15日 19:10
ピンスポットは人力操作!? ライブを彩る“照明”の仕事、舞台裏に徹底密着
だから実際にお客さんやスタッフからの評価が高いと素直にうれしい。それが励みになり、もっと良いものをという意欲が湧き、やりたいことを次々と実現できていることに喜びを感じます」(南さん)
照明デザインは専用マシンでプログラミングする。
演出家などと打ち合わせを重ねて膨らませた照明のイメージを、「照明卓」と呼ばれるマシンを用いて、プログラミングしていく。「イントロ、Aメロ、サビなどシーンごとに、配色や光の向き、明度、発光させるタイミングなどを細かく作り込みます。本番中は、プログラミングしたものをシーンごとに再生することで照明が切り替わります。
以前、1回の公演で再生ボタンを何回押したか数えたら、なんと1700回以上でした(笑)」(南さん)
ステージセットの図面を3D化し、そこに照明機材の情報を加えてから、具体的なプログラミングをする。
最初から最後まで繋げてプログラミングすることもできるが、リハーサルを経て、本番直前に修正が必要になった場合、シーンごと細かく分けて打ち込んでおいた方が変更しやすいという利点が。
再生ボタンを押す回数が多くなるが、完成度は高まる。
最新技術を駆使し、シミュレーションを重ね新しい表現を模索。