2016年9月30日 08:00
「なかなか真似できない」糸井重里が絶賛する“気配りの達人”とは?
だってそのほうが、私だったら嬉しいと思うんです」
まずは自分に置き換える。それが適切な距離感をつかむコツ。
伊藤さんについて「なかなか真似できないですよ。あの人の気配りは」と語るのは糸井重里さん。
「彼女がやっていることは、マニュアルではなく、姿勢ですね。それを簡単にやってみせるから、気を使っていると相手に思わせないし、受け取る側が重荷にならないように、と“すぎない”姿勢が体に染み込んでいると思います。過剰にやりとりを増やしたりもしませんし。親切のアスリートです」
その親切にいたずらっ気があるのも、伊藤さんのよさだという。
「お弁当にどこかで摘んだ葉っぱを添えていたり、こちらがあっと驚くようなことを平気でやっちゃう人なんですよね。あと、ほめられるのも上手。耳は赤くなってるんだけど、笑ってる。絶対恥ずかしいんだけど、素直に嬉しがってくれるんです。どんなおばあさんになるのか未来が楽しみですね」
◇伊藤さんからのお弁当。「スープもいただいたことがあって。茹で鶏のおまけって感じで会社の台所で温めてくれました」(糸井さん)
◇伊藤まさこさん暮らしまわりのスタイリストとして活躍する傍ら、旅や食にまつわる本も出版。