2016年10月20日 20:00
山田孝之 共演の“佐藤健”に寄せて役作りをしていた!
'12 年に発表された時、そのヒリヒリするほどの生々しさで話題となった朝井リョウさんの小説『何者』が、ついに映画化された。
描かれるのは、就職活動というゴールの見えない競争に足を踏み入れた、学生たちの心の葛藤。そして繊細に傷つき、傷つけあう姿だ。
佐藤健さんが演じたのは、冷静な観察眼で、人を分析するのが得意な主人公・二宮拓人。山田孝之さんは、サークルのOBで、拓人の良き相談相手のサワ先輩を演じている。お二人にお互いの印象や撮影秘話について伺いました。
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――今回、役として現場で向かい合ってみての印象を伺えますか?
佐藤:三浦監督の意向でクランクインの前に2日ほどリハーサルがあったんです。
それで、山田孝之という俳優がどうやって役を探っていくのか、目の前で見て勉強しようと思っていたんですよね。でも、特に得るものはなく(笑)。というのも、普通なんです。僕らと一緒。最初はキャラクターが定まっていない状態で、リハでいろいろやってみて、監督に言われたことを微調整してクランクインまでに作ってくる。山田孝之でも同じことをしているんだなって。
山田:俺、今回サワ先輩の役を作るのに“佐藤健”を意識してたの。