2022年5月3日 20:00
連続殺人鬼に初挑戦の阿部サダヲ「岡田健史くんは予測不能でおもしろい人」
なので、芝居している感じにも見えないような意識はしていました。「あの人がこんなことをするなんて……」と近所の人が言うような雰囲気が出ればいいかなと。「連続殺人犯ってこうでしょ」ではなく、榛村が日常を過ごすなかで、結果的に人を操っていたという感覚です。―ちなみに、ご自身は人を操るのは得意ですか?それとも操られがちですか?
阿部さんどっちもある気がしますが、あまり人を操れてはいないかもしれないですね。「飲み会やってよ」と人に言っても、誰もやってくれませんから。
―(笑)。ということは、できれば飲み会の幹事を操りたいと。
阿部さんそうですね。
でも、人との付き合いや距離感が一番難しいですよね。何でも言うこと聞いてくれる人がいたら逆に怖いですし。そういう意味では、人を操るほど責任を持てないので、操られるほうが楽かもしれないです(笑)。
ルーティンを決めずに生きている
―また、榛村といえば、典型的な秩序型殺人犯ということで、自分のなかで絶対的なルールがいくつかありましたが、阿部さんにもこれだけは譲れないルーティンのようなものはありますか?
阿部さん僕はそういうのを決めて生きていないんですよね。