2022年5月29日 22:10
超人気クリエイター同士がタッグ! 新感覚アニメ映画『犬王』制作裏話
野木:私は、自分が面白いと思えるかどうかを一番大切にしています。他人軸でいると、何が面白いのかわからなくなっちゃいますから。
湯浅:人から「面白くない」と言われて、気づくことはあるんですか?
野木:その前に、ダメなときは自分で気づいちゃいますね。
湯浅:人の言うことを聞きすぎて、上手くいかなかった経験はない?
野木:そういうのはほぼないかなぁ。35歳を過ぎて脚本家になったこともあって、デビュー当時から偉いプロデューサーのアイデアに「全然面白いと思えない」と言っては、生意気だと陰口叩かれてました(笑)。
湯浅:「面白くない」って言える現場がいいですよね。
野木:つまらないのに、誰も言えないままなあなあで進んでいく…みたいなのが一番気持ち悪い。私自身、言われなくなる怖さがあるんですが、湯浅さんはいかがですか?
湯浅:意見を尊重しすぎて、破綻しそうになったことがあってからは、やっぱり自分を信用するしかないと思っています。
野木:キャリアを積むとね。
湯浅:でも、どんな現場でもできるだけ人の言葉には耳を傾けて、必ず一回考慮しますね。
野木:誰も何も言えない現場なんて、おかしいですもんね。