2022年6月19日 20:40
童貞死守に暗雲が…!? 型破りな笑いを誘う、コミック『ババンババンバンバンパイア』
創業60年の〈こいの湯〉で、かれこれ10年、住み込みでアルバイトをしている森蘭丸。色白で超イケメンの彼は、あろうことか御年450歳の吸血鬼!『ババンババンバンバンパイア』は、そんな破天荒な設定で読者の心を鷲掴みにする。
その著者が、奥嶋ひろまささん。
「2年ほど前に『入浴ヤンキース』という作品を描いたんです。それは、ケンカしていた不良同士が、お風呂に入って仲直りするという1話読み切りのスタイル。かなり取材もしたので、そのテンプレに組み込めない面白いこぼれ話がたくさん集まってしまって。特に、浴場の奥に居住スペースや三助(銭湯の従業員)部屋がある銭湯を見たときに、昭和の銭湯の風情にハマって。いずれここを舞台に、裏側までしっかり描いてみたいと刺激されたんですね。
銭湯自体もひとつのキャラクターになってくれたらいいなと思っています」
そこに、奥嶋さんにとって前々から興味があった吸血鬼という存在と、さらに蘭丸は「本能寺の変」など歴史上の重要事件に立ち会っているというアイデアをプラス。それらが型破りな笑いを誘う。
実は、蘭丸には邪(よこしま)な目的が。こいの湯4代目の15歳・立野李仁(たつの・りひと)