2022年7月3日 19:30
声に出すと元気がもらえる! 悩める大人も前向きになれる“絵本”4選
つちは いいにおいがした。
ひろしは あなのかべの しゃべるのあとに さわってみた。
「これは ぼくの あなだ」ひろしは おもった。
『あな』
作・谷川俊太郎絵・和田誠/福音館書店
ある日曜日の朝、何もすることがないひろしは穴を掘り始めることに。誰に何を言われても、ひたすら掘り続けていく。「ひろしくんがずっと穴を掘るだけの物語ですが、それがとてもいいんです。ひろしくんは自分だけの場所が欲しくて、周りから目的を聞かれても黙々と穴を掘り続ける。その、自分の中にある確信みたいなものを頼りに自分を貫く姿勢がよく、羨ましいと思いました。
上下に開くレイアウトも素敵です」
えほんの言葉2
宇宙の片すみにある小さな星の上で
「私」が生まれてきた意味を思う
それはきっといつの日か
私たちを助けてくれることでしょう
『眠れなくなる宇宙のはなし』
作・佐藤勝彦絵・長崎訓子/講談社
古代エジプトから現代まで、人が宇宙をどう捉えてきたかという歴史を見せる一冊。「未解明のことが多く、一人では到底太刀打ちできない宇宙の途方のなさを目の当たりにすることで、自分の存在や悩みがちっぽけにも感じるし、同時に奇跡的な存在なのだとも思えます。