2022年9月15日 19:40
松山ケンイチ、ムロツヨシに語る理想の最期「養分になって自然に何か返したい」
そのときにもし僕にも家族ができていたら、家族と一緒がいいのかな。何か希望はありますか?
松山さん僕は、老衰がいいです。そのためにも、いまから健康な状態で生きていかないといけないなと思っています。
ムロさん確かに、それが一番いいですね。
松山さんいますぐには絶対に死ねないですけど、どういう死に方をしたいかというのは、いつも考えています。
ムロさん40歳を過ぎると、いつか死ぬんだろうなと思うことは少しずつ増えますし、いまは自分がいつあちら側にいくかわからない時代ですからね。でも、やっぱりここは「舞台上で死にたいです」にしておきましょうか(笑)。
―また、劇中ではさまざまな形の弔い方が描かれており、そのあたりも非常に興味深く、観客も「もし自分だったら……」と考えるのではないかなと。
おふたりにも理想があればお聞かせください。
ムロさん骨を海にまいたり、話のなかで出てきたような花火のなかに入れたりとかいろいろありますが、僕は夫を亡くした「ハイツムコリッタ」の大家の南さんみたいに、手元にひとつだけ骨を置いて相手を想う姿が素敵だなと。僕にもそんな人がいてくれたらいいなと思いました。
松山さん僕は養分になりたいので、樹木葬がいいなと考えています。