2022年10月3日 18:00
松任谷由実「“切なポイント”は変わらない」 ブレイクするアーティストの特徴とは?
これまでアニメ映画『魔女の宅急便』のオープニングテーマ「ルージュの伝言」(1975年)や、同タイトルのNHK連続テレビ小説の主題歌「春よ、来い」(1994年)、JR東日本のCMソング「BLIZZARD」(1984年)など数々のタイアップ曲を手がけ、日本のカルチャーにおいても社会現象を巻き起こしてきた、ユーミンこと松任谷由実さん。ここでは“ユーミンと、カルチャー”をテーマに語ってもらいます。
――その時代を彩る音楽を、さまざまなカルチャーと融合しながら発信してこられたと思います。「これはトレンドを先読みしたな」と思う出来事というのは一番に何が思い浮かびますか。
やった本人はその時はわかってないんですよ。後になって“あの時は早かったんだな”と思うことは度々ありました。よく言われるのが、スキーに行くのを流行らせたとか、恋人同士でクリスマスを過ごすスタイルを流行らせたとかね。まるで私が戦犯のように言われたものですよ(笑)。
――すごい影響力だったと思います。
その時どきで、面白い人物に会えていたことは大きいかもしれないです。映画『ねらわれた学園』や『Wの悲劇』などで主題歌を書かせてもらった角川プロデューサーの角川春樹さんとかね。