2022年11月1日 19:00
山内マリコ「ユーミンの行動力やセンスはお母様譲り」 松任谷由実の半生を描く
デビュー50周年を迎えた、J‐POPのトップスター、ユーミンこと松任谷由実さん。彼女の半生を描いた小説が、ananでもおなじみの作家・山内マリコさんの手によって誕生した。八王子の呉服店に生まれ、10代でシンガーソングライターとしてデビューを飾った半生。『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』誕生秘話とは?
ユーミンと呼んでいいですか、そこから取材が始まった。
山内マリコ:初対面の日、伝説の大スターにお会いすると構えていったところ、いい意味で人を威圧せず、最初からふつうに話してくださって。過去のインタビューで「(ユーミンに)さん付けされるのって変じゃない?」と話していたのを思い出し、「ユーミンと呼んでいいですか?」と聞きました。
ユーミン:いいわよって(笑)。
山内:やさしいな~って感激しながら、ユーミンへのインタビューが始まりましたね。
ユーミン:この小説、面白かったー。山内さんは私の曲とか聴いたことあったんだっけ?
山内:小学3年生の時、初めて友達だけで映画館に行ったのが『魔女の宅急便』だったんです。そこで「やさしさに包まれたなら」を聴き、子供心に“なんだろうこのものすごく美しいメロディは”と感動して。