2022年12月3日 21:00
三浦透子「自分と少し距離を取ったから書けた詞」 ミニアルバム制作で得た気づき
だから、自分から遠くない、自分の真ん中にあるものをちゃんと積み重ねたアルバムが作れたかなと思います。
――このミニアルバムには、ご自身で作詞をされた曲も収録されているそうですね。
三浦:作詞って、自分が届けたいメッセージを言葉にする作業だと思い込んでいたんです。考えていることはもちろんありますが、人に伝えたいかと言われたらそうではないので、自分はできないなと思っていました。けど、別に自分の思っていることを書かなくてもいいんだよと言われて。今回は、なんとなくの主人公を思い浮かべながら、言葉遊び的に書いてみました。今の自分の感情を書いたつもりはなかったのに、完成したものを読み返すと「あ、今の自分はこういうことを考えているんだな」と感じられる部分もあって。作詞ってそういう作業なんだという気づきもあって面白かったですね。
――では、その物語の主人公は三浦さん自身ではないんですか?
三浦:結果として私に近くなったとは思います。ただ、自分だと思いすぎると書けないこともあるし、自分じゃないことにしてしまえば、自分が思っていないことも書ける。そうやって自分と少し距離を取ったから書けた詞だと思います。