くらし情報『浦沢直樹「子どもたちが目指したいと思う未来を提示するのが、漫画家の役目」 『PLUTO』への想い』

2023年10月26日 21:00

浦沢直樹「子どもたちが目指したいと思う未来を提示するのが、漫画家の役目」 『PLUTO』への想い

幼少期に手塚治虫の漫画を読みふけったことが漫画家になる原点だったという浦沢直樹さん。手塚漫画をリメイクした『PLUTO』に込めた想いに迫ります。

子どもたちに希望のある未来を示すのが我々の役目だと思う。

浦沢直樹「子どもたちが目指したいと思う未来を提示するのが、漫画家の役目」 『PLUTO』への想い


Netflixオリジナルとして制作されたアニメ『PLUTO』は、『鉄腕アトム』に収められた「地上最大のロボット」というエピソードを下敷きにして浦沢直樹さんが新しいストーリーに仕上げた一作。誰もが知る手塚治虫さんの代表作をリメイクするにあたっては、少し意外な経緯があったのだとか。

「手塚先生の『鉄腕アトム』では2003年4月7日にアトムが誕生するんです。それで現実にその日が迫った時期に、手塚プロダクションから漫画界を挙げてアトムの誕生を祝うような企画を考えたいというお話をいただいて。そこで僕が勢い余って大それたことを言っちゃったんですよ。
『手塚作品をオマージュしたイラストを描いたりするのもいいけど、「地上最大のロボット」のリメイクに真正面から挑むような気骨のある漫画家はいないもんかね』って。そしたら周りの編集者に『そんなの自分がやればいいじゃん』ってツッコまれてしまったんです。いやいやいや…と思って。

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