くらし情報『【芸術の秋】恋愛力が高まる文豪のラブレターとは【10月3日~7日】』

2016年10月3日 17:00

【芸術の秋】恋愛力が高まる文豪のラブレターとは【10月3日~7日】

を、「月がきれいですね、とでも訳しておけば日本人には伝わる」といった夏目漱石らしい手紙ですね。当時、夏目漱石は34歳。鏡子夫人は23歳。孤独なロンドンでの生活の中で、漱石が妻に書いたラブレター。強がりの中にポロリと本音が。

無事だろうと思っている、電報くらいはくるだろうと思っている、と自分に言い聞かせながら、最後に「淋しい」とひと言。こんなラブレターをもらったら、胸がジーンとしませんか?

すべてを包みこむ女の愛
【芸術の秋】恋愛力が高まる文豪のラブレターとは【10月3日~7日】


ラブレターが日本に届いた頃、妻もまた、次女が生まれ、夫に頼ることができない苦しい生活の中でがんばっていました。鏡子夫人が夏目漱石に宛てた手紙です。


「あなたがかえりたくなった、淋しい、女房が恋しいなぞとは今までにないめずらしいことと驚いています。しかし私も、あなたのことを恋しいと思いつづけていることは負けないつもりです。お別れした最初のうちは、目が覚めると寝られぬくらい考え出して困りました。どんなことがあってもあなたにお目にかからぬうちは死なないことと決めていますから、ご安心あそばせ」。

皆さんならどんな手紙を返すでしょう?生まれたばかりの子どもを抱え、心細い思いをしながらも、そこをグッとこらえ、「どんなことがあってもあなたにお目にかからぬうちは死なないことと決めていますから、ご安心あそばせ」

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