2022年10月4日 11:00
「あんたなんか産むんじゃなかった」 毒親育ちの私に目覚めた願望と恐怖。すべてを察した夫は…
私は毒親育ちで、結婚と同時に実の親と縁を切りました。夫と新しく作った家族は温かく、毎日が幸せそのものなのですが、私にはひとつ大きな不安があるのです。それは「子ども」について。実母との関係もあり長年子どもが欲しいと思えなかった私ですが、最近になって心情に変化が合ったのです。でも、私と夫との間では子どもの話はなんとなくタブーとなっていて……。
毒親に育てられた結果
母と2人暮らしだった私は、母の毒を一身に浴びて育ちました。
母の口ぐせは「子どもなんて産むもんじゃない」「あんたなんて産まなきゃよかった」。実家を出るまでの間に私は、母の口から出たテレビドラマのセリフのような暴言を数えきれないほど聞かされました。
実際、母はいつも怒っており、私は母の笑顔を覚えていないほどです。私を育ててくれた母は、いつもとても不幸そうに見えました。
そんなこともあり、子どもの虐待を伝えるニュースで「容疑者もまた虐待を受けていた過去があり…」という言葉を耳にする度に、私の中で「子どもをつくってはいけない」という思いが強くなっていきました。