彼の誕生日に予約困難なレストランの前でフラれた私⇒ある親子に予約を譲った結果?!
と意気揚々と去ろうとします。これにはパニ子も黙っていられません。さっきまで抱いていた愛情はもう皆無です。
「残念だけど、予約者しか持っていないQRコードがないと入店できないわよ」
パニ子がそう告げると、カズキは悔しそうに文句を言いながら帰っていきました。
レストランの予約を譲ることに
カズキに振られたパニ子は悔しさもあり、1人レストラン「ウ・マイミッセー」へ。しかし入店後すぐに後悔します。なぜなら周りには幸せそうな人たちばかりだったからです。
そんななか、予約が必要なことを知らずに来店した親子が困っているのを見て、パニ子はその親子に予約を譲ることにしました。
その親子はとても喜んでくれて、お礼をしたいからと連絡先を交換したのでした。
それから1カ月後。
あのときの親子から「ぜひお礼がしたい」と、「ウ・マイミッセー」での食事に招待されるパニ子。娘の名前は「ノア」ちゃん。中学2年生で、3年前に父親を亡くしていました。
「ウ・マイミッセー」は家族の思い出の場所なのだとか。父親の生前によく行っていたそうですが、亡くなってからは足が遠のいていたそう。