2024年4月28日 20:00
5年前に傷病休暇を取った40代の先輩。「あなたがうらやましい」と話す彼女の悲しい過去とは?
と言い、先輩は病気の話をしてくれました。そのとき初めて、先輩の5年前の傷病休暇が「子宮体がん」によるものだったと知ったのです。
お母さんになる夢
先輩には子どもがいません。そんな先輩は、子宮体がんを患う前から妊娠を希望し、不妊治療を検討していたそうです。そんなときに謎の下腹部痛で倒れ、緊急搬送される事態に。そして子宮体がんが判明したそうです。
私は祖母を子宮体がんで亡くしており、子宮体がんについての知識はある程度持っています。先輩がどのようにして子宮摘出という判断をするに至ったのか、それが先輩にとってどれほどつらい決断だったのか、容易に想像がつきました。
それと同時に、私が相談してしまったばかりにつらいことを思い出させてしまったと、自分の浅はかさに嫌気が差しました。
そんな私を気づかって、先輩は「今ある生理は誰かにとってうらやましいことでもあるんだよ」と話してくれました。
私にとって「つらくて大嫌い」な生理は、誰かにとって「うらやましい」ものであると知った出来事でした。私は祖母を子宮体がんで亡くしていることもあり、定期検診は欠かさず受けていますが、体が健康であることのありがたみを改めて感じました。