くらし情報『「アートか、わいせつか」の議論から離れ、“性表現の規制”をかいくぐって遊ぶフォトグラファー』

2018年6月29日 10:00

「アートか、わいせつか」の議論から離れ、“性表現の規制”をかいくぐって遊ぶフォトグラファー

ルールはなぜ存在するのか

彼の作品のポスターはなぜ剥がされてしまったのだろう。タクヤ氏は未だに誰の意向でそうなったのか知らない。性行為などの「性的な表現」を規制しなければならないという考えのもと判断が下されたと考えられるが、果たしてそれは場に必要だったのか。ただ来場者が鑑賞できるものを制限しただけだった、という見方もできるはずだ。またアートに関心の高い層の集まるアートブックフェアにおいては比較的考えにくいが、作品で同性愛を扱ったことが一部の人には受け入れられなかったのか。世の中に存在するルールは「各々が信じる芯を見つけるための作業を簡易化するための優しさ」に近いのではないか、とタクヤ氏は話す。それらは人々が権利を侵害されず安全に、不快な気持ちになることなく生活するためのに必要なものとして存在している。だが、常にルールに従っていれば幸せかとか安全というわけでもない。
ルールのもとにある基準が不明瞭なことだってある。それは人間が作ったもので、ときに時代に合わなくなっても、そのまま放置されているからだ。言うまでもなくルールは守るべきものだが、その存在を疑問視してはならないわけではない。最後に彼は、ルールというものに対する解釈についてこう言っている。

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